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滋賀県からホームページ制作会社がなくなる日。

2023年7月17日 滋賀とWeb

最近思うことがあり、言語化しておくことがこれからホームページ制作で起業したいという方のために参考になるかと思い記事にしてみることにしました。

その内容が「滋賀県からホームページ制作会社がなくなる日」です。

なぜなくなるのか、その経緯は?をこれまで滋賀県で10年ホームページ制作会社をしてきた当社の目線で書いてみることにしました。

ホームページ制作会社にとってのバブルが続いて、終わった今。需要が急激になくなった。

ホームページ制作会社のサービスは、お客様から依頼をもらいホームページを作り、集客・採用・PRに効果的なものを落とし込み制作することになります。

その中で、2020年からある出来事が起きました。

それが新型コロナウイルス感染症による内容でのデジタル系の補助金が国・県・市町にてどんどん出たことです。

国であれば小規模事業者持続化補助金のコロナ枠、県であれば同様のデジタルに関連するものであれば使えていたもの、市町も同じようにです。

その結果どうなるかというと、2020-2022年は補助金がどんどん出たことで、ホームページを作ろうという人が爆発的に需要として出てくることになりました。そしてその時点である未来が見えます。

それが「ホームページ制作というニーズがなくなる。」というものでした。
もう少し細かく書くと、「とりあえずホームページを作っておこうというニーズがなくなる。」というものです。

事実そこから、2022年の4月以降から「とりあえず作っておこう!」という層はすでに補助金で作り、逆に補助金を活用しないと作ろうとしなくなり、2023年7月現時点では滋賀県内におけるホームページ制作需要は急激に冷え込みました。

当社でもこれまで新規で3件ほどあった依頼は、現時点で月に1件の依頼に。
県内のホームページ制作業を代表で務めている人たちと情報交換していても、あきらかにホームページをとりあえず作ろう!という需要が減っていることがわかります。

そうなるとどうなるのか?
ホームページ制作会社は、ホームページだけを作る会社をやめなければいけません。

ホームページだけで集客も採用もPRするのも無理ゲーな時代です。

ホームページ制作業は2000年初頭からはじまり、コロナによるバブルでの2022年まではまだ地域での事業としては成り立つモデルだったかもしれません。

ですが、今現在ホームページだけを作ればなんとかなる。集客も採用も、PRもできるというのは無理になりました。

なぜかというと「情報を取得する方法が複合的になった」からです。

昔であれば情報媒体がテレビや新聞しかなく、地域であればそれらの情報を知るためにはフリーペーパーがありました

ですがそこからホームページで情報を収集することになり、現在は従来の口コミから、Instagram、YouTube、Twitter、TikTokへと人によっての情報取得ツールが全員変わるようになりました。

100%ホームページで取得していた時代が、Instagramが4割、YouTubeが2割、Twitterが2割、ホームページが2割みたいになったんですよね。

そうなるとホームページだけの2割を頑張っても、残り8割が不足しているため集客・採用への効果を発揮することができません。

結果的にホームページだけを作る会社ではこれからの時代のお客様にとっての「集客して売上をあげたい」「採用力をあげていい人材を採用したい」にそもそも応えることができなくなりました。

ではどうすればいいのか?
それはSNS・Web・リアルを絡めた複合的な情報発信に対応したモデルへと事業を構築し直すか、または別の事業に転換する必要があります。

ちなみに当社では前者の複合的な情報発信に対応したモデルへと事業を構築し直すことを2021年から行い、現在では中小企業に特化した形での広報支援・ブランディング事業に完全に転換しました。

(ここまでの内容を動画としてもまとめてみたので、ホームページ制作会社し続けていいのか迷っている方は参考にしてみてください。)

なぜホームページ制作会社はなくなるのか?

需要が急激に下がっているのはわかった。でも完全になくなるわけではないのに、なぜホームページ制作会社はなくなるのか?です。

これは、ホームページ制作を事業としていた人が、県内の各企業に対して就職・復業として入る可能性が高くなることが関係としてあります。

つまり、ホームページ制作で事業をしていた人がそれだけでは食べていけないから、選択肢として就職うすることになり、そうするとその会社ではホームページを外に出す必要もなくなり、インハウス(内製化)がはじまっていきます。

また就職ではなくても、復業として求められることも多くなるでしょう。

結果的に、ホームページ制作会社に、ホームページだけを依頼するニーズもなくなり、そもそもしっかりホームページを作る・Webマーケティングをお願いしたい!場合には、内製化または広報全体を外注する形となります。

そうなると、ホームページ制作事業は太刀行かなくなりホームページ制作会社自体が「別の事業への転換」、「廃業して別会社に就職→内製化が進む」ということになるのです。

これはホームページだけではなく、チラシやパンフレットのデザインも同様のことが言えてきます。

これからホームページ制作事業をやりたい!という方、立ち止まってください。

その先の未来には需要がないところに飛び込もうとしています。

または下請けとしてひたすらコーディングをし続ける。作り続けるという未来しかありません。そしてその未来は長い期間は続いていきません。

行うのであれば、ホームページだけではないトータルで広報を支える仕組み。または業種に特化した事業をしておくことです。

時代が流れることは、これまでの事業も必ず今までの売上を支えることはできなくなります。
ですがその時には新しい需要が生まれており、その需要にチャレンジし掴めた人が新しい未来を掴むことができます。

これから「ホームページ制作会社はなくなります。」。
実際にその事業をしている人であれば特にここ数年は強く感じています。

だからこそ、ホームページ制作事業を始めたい方は立ち止まり新たな道を模索しておく。
そのことをおすすめします。

ではでは。