コロナによる多くの業種で取る選択肢となったデジタルへの販売戦略。
それがネットショップをはじめるという選択肢です。
ネットショップ開設に絡んだ補助金も国・都道府県・市区町村で出てきたことで、制作への金銭的ハードルが下がり、各事業者が制作を行うことになりました。
今回の依頼は「信楽焼がどんどんネットショップで出る中で、どうやって差別化を図ればいいのか。」という悩みからでした。取った選択肢。それは一つの商品カテゴリ。そしてそれが全国的にも知名度が高いものに絞るというものです。
依頼先は信楽で長年信楽焼を販売してきた小売店の中村陶器。
当社との付き合いはネットショップのサイトをリニューアルしたいという2014年からの相談がスタートとなります。
その当時あったサイトを新たにリニューアルし、ネットショップでの販売も出てきている中、2021年に出てきた新たな悩みが「よりネットの売上をあげたい。」というもの。信楽もコロナの影響を受けて観光客が激減。地域に根ざした小売店としては大きなダメージを追うことになったのです。
ですが、2014年から比べて信楽焼という全国的にも知名度のある陶芸品のネットショップは各小売店から作家さん達も参入してきている状態。同じ陶芸品を扱ったサイトをデザインだけ新しくしても仕方がないという考えから「同じ商品でもどうにかして差別化を図れないか。」というアイデアを考えるところから行いました。
出た結論。
それは商品カテゴリを一つにしぼり「専門性」を出すことでした。
かつて昭和天皇に贈り物として贈ったことから全国的な知名度を獲得した信楽焼。
そしてその代表作となる信楽たぬきの専門店としてサイトを構築したのです。
狙いを絞ったネットショップ、さらには新たに信楽たぬきに限ったInstagramの運営もスタート。実店舗に比べて、Webサイトに関しては専門性を作る場合かなりコストを抑えてチャレンジを行うことが出来ます。
現在信楽たぬきに絞ったネットショップはアクセス数も増えており、注文数も少しずつ増えてきている状態となります。これまでの中村陶器のネットショップ、さらには信楽たぬきに絞ったネットショップという新しい売上の柱を作ることで複数の売上も確保。
今後は、Instagramを活用したSNS×ネットショップへの流入経路の売上もつくり、信楽たぬきといえば中村陶器!となる店舗へのブランディングにも力をいれていきます。